お店の看板ペットを電気事故の原因にしないために
看板ペットが起こす電気事故
お店のオーナーが飼っているペットが、
いわゆる「看板犬・看板猫」などになっている例はたくさんあります。
ペット・動物はそこにいるだけで場が和み、
お客さんとのコミュニケーションのきっかけになるなど、
地域のアイドルとして愛されていることが多いものです。
しかし、ペット・動物が電気コードやケーブルをかじったり、
電気系統設備に尿をかけたりすることによって、
発火や停電、感電など思わぬ事故の原因を作る例も少なくありません。
ペットによる電気事故は5年間で186件
生活用品の安全性評価を行う独立行政法人の製品安全センター(NITE)では、
ペット・動物(イヌ、ネコ、ウサギ、熱帯魚、爬虫類等)が関係する製品事故で、
平成19年~23年度の5年間に計186件、年平均で約37件もの事故が
発生したと報告しています。
その多くが、人の不在時や、飼い主が目を離したスキに発生したケース
であることから、事故を未然に防ぐために事例や習性を学び、
日頃から対策を講じておくことが重要になります。
「かじる・ひっかく・咬む」はペット動物の習性
ペットが原因で起きた製品事故の被害では、次のような例が報告されています。
いずれの事例も、動物本来の習性に起因するものであることが分かります。
・イヌやネコなどが、電源コードをかじった
爪でひっかいたことによってショート、発火した
・イヌやネコなどの尿で電子基板がショートした
コンセント部分でのトラッキング現象で発火した
・イヌやネコなどが携帯電話のバッテリーを咬んでショート、発熱・破裂した
・ネコが落下させた可燃物がストーブの上にかぶさり、加熱して発火した
・イヌが衣類を振り回したら、石油ストーブの火が着火した
・イヌやネコなどがストーブを倒して火災が発生した
イヌやネコなどが、電源コードをかじった 爪でひっかいたことによってショート、発火した |
イヌやネコなどの尿で電子基板がショートした コンセント部分でのトラッキング現象で発火した |
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イヌやネコなどが携帯電話のバッテリーを咬んでショート、発熱・破裂した | ネコが落下させた可燃物がストーブの上にかぶさり、加熱して発火した |
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イヌが衣類を振り回したら、石油ストーブの火が着火した | イヌやネコなどがストーブを倒して火災が発生した |
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人との共生のために講じるべき対策
イヌやネコは、人間の生活の場にある様々なモノに興味を持つため、
電源コードをかじる、ひっかくなどで断線させたり、
小さなモノなら口に入れてかじったりします。
ペットを室内飼いする場合は、
電源コードやコンセントに専用のカバーをつけるなどの工夫をしたり、
携帯電話の本体やバッテリーなどの小さなアイテムを
放置したりしないよう、厳重に管理しましょう。
また、暖かい場所を好むネコや小型犬などは、
電気カーペットやファックス機器の上などがお気に入りであることが多いものですが、
機器類の上に排尿したために発火する事故も起きています。
使用しないときは製品にカバーをかけるなどの対策が必要です。
さらに、倒れやすい石油ストーブなどはペットがいる空間には非常に危険なので、
柵を設けるなどで近寄らせない工夫をしたり、
ペットが電気ストーブに飛び乗るなどしてスイッチを入れてしまわないよう、
チャイルドロックなどを活用したりしても良いでしょう。
電気のプロによるフォローで安全対策を強化
ペットによる電気事故を防止するには、日頃の注意や管理ももちろん大切ですが、
プロによる定期的な点検を行うことで、安心は何倍にも増すものです。
東電池では、40年の経験によるノウハウをもとに、
専門家ならではのアドバイスや、必要なシステム提案、改良工事、メンテナンスなどのご相談に応じております。
お店の看板としての役割をこなすペットは、
立派な「従業員」です。
不幸な事故を招かないためにも、店舗運営の安全対策の一環として
電気設備の見直しを検討してはいかがでしょうか。